葬儀の見積もり

家族葬なら安く済む?——見積書を受け取ったら確かめたい5つのこと

家族だけで見送るなら、費用も小さく収まるはずだと思っていませんか。

国民生活センターは、家族葬や一日葬を頼んだあとで料金が想定を超えたという相談を、事例つきで公表しました。

見積書を受け取った場で何を確かめれば、表示の金額と総額のずれに気づけるのかが分かります。

契約の前に押さえる3つ
・「家族葬○万円」の表示と、契約の総額は離れることがある
・打ち合わせは、親族や第三者と複数で
・見積書は受け取り、明細を見る

家族葬の料金で、どんな相談が寄せられているの?

広告やチラシの金額を見て頼んだのに、総額が何倍にもなったという相談です。国民生活センターの発表には、次の事例が載っています。

「家族葬50万円」との表示を見て葬儀社に依頼したところ、高額なプランを案内された。見積書には明細がなく、追加費用も発生したため、総額200万円を超えた。

一日葬は約30万円とのチラシを見て依頼したところ、約80万円の契約になった。料金に含まれるものもチラシと異なっており、納得できない。

2つの事例は、どちらも表示の金額を見て連絡したところから話が始まります。

表示と総額が離れた経緯として事例に書かれているのは、案内されたプランの違い、明細の無い見積書、あとから付いた追加の費用、チラシと違う料金の中身です。

発表は、家族葬・一日葬・直葬など葬儀の形が多様になり、サービスの幅が広がって費用の項目も複雑になったことを背景に挙げます。

親しい人を亡くした直後で落ち着いて判断しにくいこと、葬儀社の説明や利用する側の理解が足りないことも、トラブルにつながる事情として並んでいます。

この記事では、見積書を受け取った段階で確かめられる項目に絞って読んでいきます。

次の節で、相談の件数と、料金への不満がどれだけの割合を占めているかを見ます。

料金をめぐる相談は、増えているの?

葬儀サービスの相談は年に900件前後で、料金の高さを訴える相談の割合は増えています。割合の動きは、発表の中でこう書かれます。

葬儀費用が想定した金額を上回り、高額な料金に納得できないという「高価格・料金」に関する相談の割合は、増加傾向にあります。

発表のグラフの数字を、年度ごとに並べました。

年度葬儀サービスの相談件数うち「高価格・料金」の割合
2019632件33.2%
2020686件43.1%
2021800件50.0%
2022951件50.9%
2023886件50.3%
2024978件49.4%
2025917件52.6%

件数は、2026年3月31日までに登録された分です。消費生活センター等からの経由相談は含まれていません。「高価格・料金」は、相対的に高いかどうかにかかわらず、相談した人が高いと申し出た相談を数えたものです。

見積書を受け取ったら、何を見ればいい?

国民生活センターの啓発資料には、見積書で確かめる問いが5つあります。資料の問いを、そのまま確かめる項目にしました。

発表の「消費者へのアドバイス」は、見積書について次の1文があります。

見積書は必ず受領し、内容(明細)をよく確認しましょう。

表示の金額に何が含まれていて、何が外れているのか。5つの問いは、その境目を見積書の上で探す手順です。

打ち合わせは、ひとりで進めてもいい?

発表は、親族や第三者と複数で打ち合わせるよう呼びかけています。

葬儀社との打ち合わせは親族や第三者など複数で行いましょう。

その前の段階として、希望を整理しておくことも、アドバイスの1つです。

葬儀の希望やイメージを考えて情報収集をしましょう。

不安に思ったときやトラブルになったときは、最寄りの消費生活センター等に相談するよう書かれ、消費者ホットライン「188」が案内されています。

あなたの家の場合、どこから確かめる?

この記事の話と違うとき

よくある質問

家族葬は、一般の葬儀より必ず安い?

国民生活センターの発表の題は、「家族葬だから安い」と思っていないかと問いかけています。事例には、「家族葬50万円」の表示から総額が200万円を超えた例が載っています。

見積書に明細が無いときは?

発表は、見積書を受け取って明細を確かめるよう呼びかけました。明細の無い見積書のまま契約し、追加の費用が付いた事例も載っています。

家族葬でも、葬祭費は受け取れる?

この記事では読んでいません。葬祭費の記事で、横浜市などの案内から読みました。


出典

契約の前に、見積書の明細と、お住まいの地域の消費生活センターの案内をあわせてご確認ください。

上の出典を引いて確かめた日:

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